ワイン発祥の地ジョージア

ワイン発祥の地ジョージア

撮影:サカルトベロ店主

ロシア・トルコ・アルメニア・アゼルバイジャンと隣接し、西側が黒海に面する日本の約5分の1の国土のジョージア(グルジア)。 ヨーロッパとアジアの十字路に位置するジョージアは、首都トリビシを中心に古くから数多くの民族が行き交う東西の文化交流の礎として栄えました。

日本において長らく「グルジア」と呼ばれていましたが、2015年「在外公館名称を変更するための法改正案」により「ジョージア」と呼ばれるようになりました。

ジョージア国立博物館 土器の壺

撮影:サカルトベロ店主

ワインと言う単語がグルジア語のグヴィノ(ghvino)から派生することからもわかるとおり、ジョージアはワイン発祥の地と言われています。 写真は、首都トビリシ近郊の遺跡から発掘された土器の壺(ジョージア国立博物館=トビリシ=所蔵)です。

壺の底から炭化したブドウの種と酒石酸の痕跡が見つかりました。酒石酸はワインが存在していたというまぎれもない証拠です。放射性炭素測定で、7000〜8000年前のものと判明しました。

ジョージア国立博物館のイラクリ・コリゼ博士(考古学)に話を聞くと、 博士は「今のところ、これより古いワインの痕跡は世界のどこからも見つかっていません。このためジョージアがワイン発祥の地と考えられます」と説明してくれました。

ジョージアの画家ニコ・ピロスマニ

撮影:サカルトベロ店主

グルジアワインの生産地であるジョージア東部カヘティ地方で生まれたジョージアの国民的画家として愛されるニコ・ピロスマニが描いた絵です。彼はジョージアの人々の暮らしの様子や農村風景を描いたことで有名です。 まもなく収穫を迎える美しいブドウと、ワインの醸造の使われる大型の壺「クヴェヴリ」が描かれています。

ジョージアの多くの家庭では、自らブドウを購入しワインを醸造し、お客様に振る舞うという文化が今も根付いています。 歴史とともに家庭に伝わるワインの味はそれぞれ家の誇りのあらわれです。

そして現在、「グルジアワインのルネサンス」と呼びたくなるほど醸造家の活動が活発で、 伝統あるグルジアワインから最新の技術を取り入れながら醸造されたワインなど、高品質なワインが作り続けられているのです。